徳之島の歴史や文化を知り尽くそう!3町の歴史資料館巡りから見えてくる徳之島

体験記

徳之島は小さな島です。ですが昔は琉球王朝による支配や、薩摩藩によってすべての黒糖を年貢で納めなければならないなど、徳之島の歴史や文化は長く、簡単には語ることはできません。3町の歴史資料館では徳之島の歴史や文化などを実際に目で見て、触れて、体で感じることができます。
今回は各町の歴史資料館の見どころについて、次のようにまとめてみました。
・徳之島町出身の活躍した先人たち
・伊仙町に眠っていた遺跡から分かる昔の生活
・天城町町民の寄贈資料などから見えてくる昔の徳之島

徳之島町出身の活躍した先人たち

【昔の人が使用していた、食器類や衣類】

生涯学習センター3Fに徳之島町立郷土資料館はあります。
ここでは大きく分けて、徳之島の「すがた」・「あゆみ(歴史)」・「くらし」・「しぜん」について、映像などで紹介されています。

徳之島町の中心である亀津はかつて教育に熱心な地として知られ、「亀津学士村」と呼ばれていました。明治以降には数多くの著名人を輩出し、大正初期には東大出身者を日本で一番輩出していたこともあります。先人たちは故郷である徳之島や日本各地で活躍をして、これまでに数多くの功績を残してくれました。それが現在の日本の教育や砂糖産業などに繋がっています。

【功績を残した徳之島出身の先人たち】

資料館には、実際に大正時代に使われていた教科書や日記などの貴重な資料が展示されています。

またスポーツ分野においても輝かしい功績を残しており、いまでも盛んに行われている相撲において偉大な力士を出しています。
写真は昭和時代に活躍した井之川出身・第46代横綱の朝潮太郎と、昭和から平成初期に活躍した旭道山和泰(きょくどうざん かずやす)です。
今でも彼らの姿を追って、徳之島出身の若い力士が活躍しています。

【左:井之川出身・第46代横綱の朝潮太郎、右:旭道山和泰(きょくどうざん かずやす)】

資料館にはほかにも、町内で発掘された遺跡や、ガスや電気などがなかった時代の生活の様子、徳之島に生息している動植物を見ることができます。

・徳之島町立郷土資料館
・住所 鹿児島県大島郡徳之島町亀津2918番地
・電話番号 0997-82-2904
・営業時間 9:00~17:00
・定休日 月曜日
・駐車場 あり
・入場料 無料

伊仙町に眠っていた遺跡から分かる昔の生活

【泉芳朗を中心に祖国復帰運動をしている様子の写真】

伊仙町立歴史民俗資料館は、旧徳之島農業高校に入っています。
昔懐かしい雰囲気がある教室の展示場には、昔使用していた生活用品や農作業用品が数多くあります。
その他にも徳之島の岩石や動物が見られるしぜんコーナー、廊下には奄美の祖国復帰運動時の活動の様子、伊仙の小中学校の様子が分かる写真が多く展示されていました。

【収穫したサトウキビから、汁を絞るための道具】

展示物が非常に多い伊仙町立歴史民俗資料館ですが、中でも一番多くあったのが陶器です。
徳之島全体では約130を超える遺跡が確認されていて、そのうち伊仙町では66か所(2018年度時点)の遺跡が確認されています。遺跡は畑層整備や家を建てるときに見つかることもあり、その数は年々増えているそうです。

【窯跡から発掘し、修復された陶器】

国指定史跡となっている徳之島カムィヤキ陶器窯跡と、面縄貝塚には実際に足を運ぶことも可能となっています。窯跡はすでに掘り起こされた後のため土で覆われていますが、いずれは訪れたときに楽しめるように整備する予定もあるそうです。
発掘された陶器のほとんどが焼いている最中で破損した失敗作です。修復のために破片をかき集め、手作業で一つ一つ繋ぎ合わせています。破損したものを修復するので見つからない箇所もありますが、完成するまでには何年もかかることもあるそうです。
遺跡からは昔の人々の暮らしぶりなどが垣間見ることができます。

・伊仙町立歴史民俗資料館
・住所 鹿児島県大島郡伊仙町伊仙2945-3
・電話番号 0997-86-4183
・営業時間 9:00~16:30
・定休日 月曜日・祝祭日の翌日
・駐車場 あり
・入場料 

  個人 団体(20名以上)/1人あたり
一般 200円 150円
高校・大学生 100円 70円
小・中学生 50円 30円

天城町住民の寄贈資料などから見えてくる昔の徳之島

【1人で乗って漁を行っていたという昔の漁船】

天城町立歴史民俗資料館(ユイの館)の外には実際に漁で使用されていた、7.8メートルある船が私たちを出迎えてくれます。
この漁船を含め、館内にはたくさんの町民から寄贈された貴重な資料やモノなどで溢れていました。昔の島民の日常生活や農業、また島に生息する動植物などを実際に目で見て、様々なことを感じることのできる場所です。

【昭和に発行されていた徳之島の週刊紙】

天城町立歴史民俗資料館は1階が「徳之島のあゆみ(歴史)」・「徳之島のしぜん」、2階が「徳之島のくらし」となっています。

たくさんある展示物の中でもぜひ見ていただきたいのが、西郷隆盛の直筆の手紙と、島内の各集落に伝わる伝統芸能の映像です。
西郷隆盛は遠島を命じられて徳之島にやってきたという歴史があります。天城町岡前と徳之島町井之川に2か月ほど滞在し、その後は沖永良部島にも遠島されています。手紙は、井之川で沖永良部島に渡るための船を待っている間に、岡前の松田氏に書いたものです。徳之島にはわずかな滞在ながらも多くの島民に親しまれ、島内にも3か所の石碑が立っています。
伝統芸能の映像は、とても貴重な映像資料です。近年は継承する人が減少していることもあり、島内でも見る機会が減ってきています。島内各集落の伝統芸が収録されていてリストは膨大にあります。

【西郷隆盛による直筆の手紙】

また天城町立歴史資料館では、以下の館内リニューアルを予定しています。
①歴史パネル情報の更新
②闘牛のDVDコーナーを設置(2020年夏)
③ウンブキのテレビ映像を流すコーナーを設置(2020年夏)
④島内の地層・岩石、世界の岩石に関するコーナーを設置(2021年冬頃)

・天城町立歴史民俗資料館(ユイの館)
・住所 鹿児島県大島郡天城町天城439-1
・電話番号 0997-85-4720
・営業時間 9:00~17:00(入館受付は16:30まで)
・定休日 月曜日(ただし月曜日は祝祭日の場合は火曜日)
・駐車場 あり
・入場料 

  個人 団体(10名以上)/1人あたり
一般 200円 150円
高校・大学生 100円 70円
小・中学生 50円 30円

※天城町内居住者、または通学している学生は無料

3町の歴史資料館では各町だけではなく、島全体のことについても深く知ることができます。昔の歴史や文化が今の徳之島を築いたことで、島民はゆっくりとした時間の流れに身をゆだねて毎日を過ごしています。ぜひ歴史資料館で島の歴史や文化に触れてみてください。

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