365日愛情を注ぎ、たった1日の大会に臨む
大迫力の闘牛達のちょっと可愛い普段の生活にお邪魔しちゃいましょう♪

体験記

徳之島の大切な文化の一つに「闘牛文化」があります。鍛え上げられた巨体同士がぶつかりあう大迫力の姿に島民達は熱狂します。彼らの存在は人々の生活とどのように関わっているのか。闘牛大会の日だけでなく、彼らの“日常”に触れることで、受け継がれる歴史や熱いドラマを垣間見ることができました。

闘牛の歴史

徳之島闘牛の歴史は古く、400年以上前の文献にも残っているほどです。その頃は、サトウキビの生産が厳しく統制されており苦しい生活の中、島民唯一の娯楽が闘牛でした。島民にとって、なくてはならない闘牛は全国でも「徳之島が一番アツい!」と言われるほど島民の生活に深く根ざしています。

闘牛は家族

今回、闘牛と私たちとの架け橋となってくれるのは徳之島闘牛連合会事務局長の中原さん。牛舎にお邪魔すると、そこには大きな身体の牛たちの姿が!普段私たちが目にする家畜の牛とは明らかに体つきが違います。その一頭一頭を愛おしそうに丹念にブラッシングしていきます。牛さん達も気持ち良くてこの表情。
これまで地元だけで親しまれてきた闘牛文化を、来島される方々にももっと身近に感じてもらい本当の闘牛文化に触れて欲しいと、2019年からふれあい体験アクティビティを整備し始めました。
「365日愛情込めて世話をし、たった1日の闘牛大会にのぞむんです。全島一目指して日々共に二人三脚でトレーニングを積んでますから、我が子の部活を応援する親の気持ちです。」そう教えてくれる中原さんの表情は、本当に愛情たっぷりでした。

いざ、触れ合い!

そんな大切に育てられている闘牛くんに、早速触れさせていただきます!
今回私たちの相手をしてくれるのは中原さんの愛牛「中原ピストル(ピストルくん)」。優しい性格で、初めましての方にも気軽にスキンシップをとらせてくれます。
中原さんに促されながら専用の金属製ブラシを使い、恐る恐る「ピストルくん」の体に触れさせてもらいます。
「あ、あったかい!」筋肉質な体表を撫でると、その熱に驚いてしまいました。大きな体は見るだけでも迫力がありますが、触れるとその肉質が直に伝わりまさに圧巻。
あまりの大きさに一瞬忘れてしまいそうになりますが彼らも動物。「生き物ってあったかい」という大切な「当たり前」に改めて気づかせてくれました。
徐々に緊張もほぐれ「モ〜。ほら、早く掻いて〜。」というように、全身を使ってアピールしてくれる姿が少しずつ愛らしく感じてきます。
少しずつ、コミュニケーションが取れる様になってくるのが楽しくていつまでもブラッシングを続けてあげたくなっちゃいます。

お散歩

ブラッシングで仲良くなった後は、一緒にお散歩に行きます。この日歩いたのはいつもより短いコースだそうですが大きな体の牛くん達からするとこれも立派なトレーニング。1トン近くある巨体を一歩一歩前へ進めていきます。
お散歩できるのが嬉しくて、ついルンルン小走りになるピストルくん。「牛歩って、意外と早いのね、、、。」なんて考えている暇も無く、ついていくのに必死です。それでもたまにこちらの様子を気遣って、待ってくれるシーンも。これじゃ〜まるでpistolくんにお散歩してもらっている気分。いつの間にか少し怖かった大きな身体にも愛着が湧いてきました。
圧倒的な闘牛の力強さと、優しさを直に感じられる体験でした。

跨がらせてくれたら、仲良くなった証??

「ピストルに、跨ってみますか?」
お散歩が終わると、中原さんが唐突に提案してくれました!
「え〜、、、っと。(笑」
正直なところ、やはり少しだけ恐怖心が残っていますがせっかく仲良くなったので
意を決して背中にお邪魔することに。
「はい、ジャンプして!」
中原さんに手伝ってもらい、背中に飛び乗ると想像以上の安定感とずっしりとした広い背中越しに伝わる闘牛ならではの力強さに圧倒されます。
なんでも、大人しく乗せてくれるのは信頼が芽生えた証なのだそう。「なんだよ〜、君も私のこと少しは気に入ってくれたんだね〜。」と、嬉しくなってしまいました。

個性のある闘牛達

ピストルくんをはじめ、中原さんの牛舎には現在個性豊かな4頭の闘牛が暮らしています。そんな彼らをちょっとだけご紹介!

【我らのアイドル「中原pistol(仮)」】

見てくださいこの表情。実は、中原さんが観光客とのふれあいを重視して最近迎え入れたのが彼なのだそう。沖縄から引っ越してきたばかりで名前は「白雲丸」or「中原 pistol」でまだ迷っているそうです。次回会いに行く頃には決まっているんだろうね〜。

【名前は「天使」中身は「悪魔」な暴れん坊。Ange赤ハチ】

中原さんの牛小屋で現在最も強いのが彼「Ange赤ハチ」。見てください、この盛り上がった首の筋肉を。性格は気難しく、今回あまり触れ合わせてはくれませんでしたがその身体は眺めるだけで強さが伝わってきます。体の模様が個性的。

【お酒の相手は任せてね。従兄のお兄ちゃんが育てる愛牛「納城盗賊」】

中原さんの従兄、西松さんの愛牛「納城盗賊」。うっすら茶色い毛にくりくりした天然パーマが愛くるしい牛さんです。1日の終わりに愛牛を眺め、愛牛とかたり合いながら飲むお酒が格別なんだそう。

【まだまだ若いヤンチャ坊。中原さんが全島一の夢をかけたその名も「羅王」】

まだ4歳と若いながら、牛舎最重量の「羅王」。立派な体躯はすでに強者の風格が漂います。北斗の拳が好きな方は角の形を見れば名前の由来がわかるはず!?中原さんが全島一の夢をかけた期待のルーキーです。

個性豊かな闘牛達を世話する中原さんの家は代々闘牛の牛主さん。わかっているだけで、おじいちゃんの代から70年以上牛舎に闘牛がいなかった日がただの1日もないのだそう。ということは同時に70年ただの一度も牛の世話をしなかった日がないということ!?闘牛にかける愛情と、歴史は脈々と引き継がれています。
年齢も身体つきも違う牛ごとに与える食事メニューを変え、少しでも快適にしてあげたいと、一頭に一台ずつ扇風機とトイレまで完備してあります。毎朝日の出の頃には牛舎に来て、一通りの世話をしてから仕事に出かけ、仕事が終われば一番に牛舎に駆け付け餌をやり、お散歩やトレーニング。自分が世話をしないと牛達が困るから、とこれまで風邪も引いたことがないのだそう。底知れぬ闘牛への愛情の深さが垣間見えます。

闘牛大会は日々愛情を込め、大切に育て上げた牛との晴れの舞台。
俺らが頑張ってきた姿見てくれ!という気持ちです。
そんな牛主と愛牛の日々の努力と熱い思いを知った上で闘牛の試合を想像すると、それだけで胸が熱くなってきました。

最後に、
「喧嘩・大会の日だけが『闘牛』じゃないんです。」
という中原さんの一言がとても印象的でした。

またくれば〜。と見送ってくれる声が聞こえた私は、少しだけ彼らの気持ちがわかるようになったのかも!?

【料金】
◇闘牛世話体験基本プラン
(ブラッシング、餌やり、牛舎のお掃除、闘牛との写真撮影)
 一人3,000円/時間

◇お散歩オプションプラン
 ○いつものお散歩コース
  30分程度
  基本プラン+1,000円

 ○砂浜をお散歩コース
 (闘牛を専用のトラックに乗せて海辺までドライブ。砂浜を一緒にお散歩します。)
  30分程度
  基本プラン+3,000円

【所要時間】
◇基本プラン1時間程度
◇いつものお散歩コース30分
◇砂浜をお散歩コース30分(砂浜までの移動時間は含みません。)

【対象年齢】
6歳以上から参加可能
子供料金:1,000円(6歳〜12歳)
対象年齢以下の見学可
12歳までは保護者同伴

【準備するもの】
汚れても良い格好でお越しください。
お洋服が汚れる可能性がございます、ご了承の上ご参加ください。

【問合せ先情報】
◇一般社団法人徳之島観光連盟 担当:福本 慶太
◇鹿児島県大島郡天城町浅間1−1
◇0997-81-2010
◇営業時間(8:30〜17:00)
◇定休日無し(不定休)

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